グラッチェ 会の記録


神奈川横浜を中心に、春山・夏山・秋山・冬山、すべての山で活動している山岳会です。
教育山行ももりだくさんです。ただいまメンバー募集中。

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2023年10月24日火曜日

【日程】 2023/10/21(土)
【場所】 子持山 獅子岩
【メンバー】 やご、おーたに
【形態】マルチピッチクライミング
【天候】 晴
【行程】[10:00]7号橋/登山口--[11:30]獅子岩取付下部--[15:00]終了点--[15:45]7号橋/登山口

はじめに

はじめてブログを書きます。今年から入会したおーたにです。今年4月に初めて外岩を体験した「クライミング初心者」です。

5月〜6月は三つ峠に通い、なんとか会長&先輩のお許しをいただきチャレンジした北岳バットレス4尾根が楽しすぎ、色々登ってみたいなぁと欲が出たところで、今回は先輩のやごさんと獅子岩にマルチピッチの練習に行きました。

ルート情報

以下、トポの本より
1p 20m 5.5 フェース(スラブ状)
2p 20m 5.6 フェース
3p 25m 5.7 フェース〜草付きテラス
4p 25m 5.8 フェース 核心
5p 20m 5.6 スラブ
6p 20m 5.7 垂壁
7p 15m 5.7 凹角〜スラブ

メジャーな練習の場である獅子岩。ネットには山行記録が複数あがっており、たいてい「グレードよりも難しい」との記載がある。また、距離の短さゆえ、1pと2p、5pと6pは繋いでしまうことが多いようだ。

樹林帯を進む

道標を見れば問題なし

やごさんと相談して以下のように決めた。
・1pと2p、5pと6pは繋げる
・核心の4pは譲ってもらう

取り付きからフェースを仰ぎ見る

準備するやごパイセン

実際に登ってみて

1p/2p おーたにリード 体感グレード IV級

5.5&5.6とのことだが、それよりも大分難しく感じた。なにより足がないように感じる。実際はスラブ壁が得意な人には造作もないようだ。(スラブが苦じゃないやごさん談)

で、2ピンほど取り、3ピン目の取り方で悩んでいたときに、唐突に足が抜け元気に大フォール。ランアウトしていたので逆さになる。ダサい。。怪我はなかったので、そのまま続けさせてもらう。

一度フォールするとわりと心が折れるが、気を取り直して(実際には恐怖心を押し殺して)、2p目の終了点まで行く。落ち着けばそんなに難しくない。

ほぼ直上なのにロープがクロスしてて下手くそ...

3p やごさん

特に問題なくスムーズに終了。

4p おーたにリード 体感グレード V級

核心ピッチということで気合を入れてスタート。斜度がそこそこあるフェイスなのだが、手と足がないように感じるポイントに到達。長考モード。

数分悩むも、その間にどうしても疲れてしまい、テンションをおねだり...。そしてさらなる長考。

手足のホールドを探してみたり、手足の置き場を複数考えてみたりしつつ、「このムーブしかない!」と結論に至る。でも自信が持てず。「ちょっとチャレンジしてもいいですか?落ちるかもだけど。。」と声をかけ、了承してもらい、チャレンジ→小フォール→テンション→しょんぼり。

ビレイヤーのやごさんから「もう一度やるなら、なんで落ちたかよく考えてやりなよー」と、檄が飛ぶ。やさしい。

足の置き方を再考して、「登りまーす!」。で、テンションの解除。もう一度チャレンジさせてもらい、なんとか抜けられた。

で、なぜか終了点の位置を勘違いしており、5p目の終了点まで登ってしまうおーたに。。

※ 5p目は正規ルートであるスラブを避け、トラバースして登ったため、体感グレードの記載は省きます。

5p目の終了点でハンギングビレイ。

6p目 やごさん

途中でムーブに悩んでいるように見えた&最後ののっこしパートを左から回避していた。実際に登ってみると、たしかに途中悪い感じ。手の置き場に悩む。最後ののっこしパートはフォローかつ自分の体格だと問題なかった。

カメラを向けるとお茶目なやごパイセン

7p目 おーたに 体感グレード IV級

スラブだが左のカンテがしっかり掴める。カンテを利用してスラブゾーンを抜け、あとは登るだけという感じ。おまけピッチ。

左のカンテを使って登ります

帰りは鎖&はしご

総括

1p目の大フォールは、スラブで足が抜けたため、完全にスラブの練習不足。4p目のテンションはそもそもムーブがどうというよりかはルーファイのミスによるもの。後続のやごさんは自分がハマった場所を左側を通ることで回避していた。というか、それが正規ルート。むしろよく登れたねと褒められる罠。次回はちゃんと周りを見よう。

というわけで、1p目と4p目の失態ぶりから、再チャレンジ必至。

でも、高度感を楽しめる1枚岩をモリモリ登ることができて、いっぱしのクライマーになったような気持ちになれた。(実際にはなってない)

個人的な課題

スラブ壁の登り方

このルートのグレードが甘めについているのは「登り方がわかっていれば問題ない」ということのようだ。つまり、表記グレードよりも難しく感じたということはわかっていないということ。実際、スメアしたつもりの足が抜けたりしていたので、ちゃんと練習しないとあかん。

登るルートの取り方、ルーファイ力

岩の弱点をしっかりと探す。落ち着いて探す。ダメなら無理に行かない。そもそも数手先まで見る。あたりでしょうか。オブザベ癖がしっかりついていないのが原因な気がしています。具体的には4p目で長考したポイントは、本来はもっと優しい別なルート(はまったポイントの左側)があったようで、当然そっちにいくべきだった。

ロープの流れ

ダブルロープのどちらをクリップするか、どう登るかを先んじてオブザベして、よく考える。

お役立ち情報

アプローチ

七合橋駐車場から取り付きまで40分〜60分程度。今回時間がかかっているのは屏風岩のあたりをウロウロしていたため。看板を見ていけば特に迷うような要素なし。

電波

登山口はドコモの電波が入ります。


このテキストを書いた人間についてのより詳しい情報

2年間ほどハイカーに勤しんだのち、ひょんなことからこうの会長と出会い、2023年1月よりグラッツェに入会。。初めて外岩に触ったのは2023年4月。ハイカーからアルパインクライマーにジョブチェンジすべく修行中。
※難易度に関する記載の解釈の参考にしてください

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