【日程】2018/2/3-4
【場所】八ヶ岳 赤岳 大門沢源頭付近
【構成】やご・こうの
【形態】雪稜(ラッセル徘徊)
【天候】快晴
今年こそは赤岳東稜を目指していたのですが、腰までのラッセルを楽しんでいたら赤岳東稜を早々に乗り越えて県界尾根まで伸ばしてしまい、仕方ないので大門沢源頭付近をラッセル徘徊してきました(^^;
強い寒気が入る気圧配置の時、西面では強い北西風で登頂断念を余儀なくされるのですが、稜線で風を凌げる東面は微風快晴。前日に降雪もあり願ってもない絶好の登攀日和なのですが、最近登攀系から遠ざかって感覚が鈍っていたのでしょうか会心の一撃を逃す事になってしまいました。
赤岳東稜、なかなか登らせてくれません(笑
当然ですが体力温存のためにリフトを使用させて貰います。
先行トレースは単独者のスノーシュー1本。
こちらはツボ足。
スノシューのトレースはあるもののあまり恩恵に預かれずに膝下程度。
新雪の下の締まらない霜ザラメに悪態をつきながら、今回もまたワカンをデポしてきたことを後悔しつつ真教示尾根2400m付近まで登高。
樹林帯の閉塞感を嫌って昨年のベースより一段上がった
尾根上の雪面を切り恒例の土木作業1時間。
下界の見晴らしも隣の天狗の迫力も満点の近年一番の快適なベースができました。
BC設営後、2500m付近の平坦地から沢を2本跨いだ地点まで1時間程トレース付け。
ここでも新雪と霜ザラメで腰まで埋まる箇所もありましたが、
空身ですので楽しい以外に言葉なし。
翌日は赤岳山頂で風速20m気温マイナス20℃の予報。
気温と風速の様子見のため1時間ほど停滞して出立。
昨日のトレースが切れてから更に尾根と沢を2本跨ぎ、
先のスカイラインに見える岩峰を目指しました。
(実はこれは県界尾根のクサリ場のある岩場でした)
膝上程度のラッセルの快適な雪面にトレースを伸ばしていったのですが、
先にある岩峰の取り付き方を算段をしていると
どうも様子が違う事に気付いてしまいました。
やごからも違うんじゃないの?と。
振り返ると小さいながらも綺麗なキノコ雪を載せた東稜があるじゃないですか...。
暫し絶句。
東稜を反対側から写す。めったに経験出来ないアングルですよ。
戻るのも面倒なので、県界尾根まで乗り上げて岩峰をひと登り。
うーん、戻っても余裕で登れたんだけど。。。
赤岳東面直下。
ここ数年で初めてのトレースかもしれません。
って、誰も好んで入らないから自慢になりませんね。
東稜第一岩峰右側にあるクーロワール。
竜頭峰東面直下。
県界尾根から大門沢源頭を徘徊中。
やごも楽しい以外に言葉なし。(たぶん
最後はお約束のシリセード。
次回、ワカンを装備すれば完登できるはず。