グラッチェ 会の記録


神奈川横浜を中心に、春山・夏山・秋山・冬山、すべての山で活動している山岳会です。
教育山行ももりだくさんです。ただいまメンバー募集中。

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2014年8月15日金曜日

裏剱

【日程】2014/8/11-15
【場所】裏剱
【メンバー】はる ほか
【形態】個人山行(無積雪期・一般)
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扇沢-トロリーバス-黒部ダム-内蔵助平-真砂沢ロッジ(泊)
真砂沢ロッジ-長次郎雪渓-三ノ窓(泊)
三ノ窓-小窓雪渓-池の平小屋(泊)
池の平小屋-仙人池ヒュッテ-仙人温泉-仙人谷ダム-阿曽原温泉小屋(泊)
阿曽原温泉小屋-水平歩道-欅平

【8/11(月)】
8/10入山予定だったが、台風のため11日に入山。
朝イチの信濃大町発、扇沢行のバスに乗り、これまた朝イチのトロリーバスチケット売り場の列に並ぶ。やはりお盆。混んでいる。チケットを買う人は、室堂まで行く人が多いようだ。
黒部ダムでトロリーバスを降りると、ほとんどの人は次のケーブルカーに向かっていく、その道をそれて、登山道へ。

道を歩き始めるのは自分たちを入れて10人弱、出発から雨。
道はアップダウンも激しく、7泊分の荷物を持った歩き初めには厳しい。

コースタイムをだいぶ遅れて真砂沢ロッジに到着。
途中の雨は降ったりやんだり、晴れ間も見えたり。



【8/12(火)】
2日目、八ツ峰を登って北方稜線に入る予定。
八ツ峰Ⅰ・Ⅱのコルの 取りつきに着くも、雨が降り始める。
天気が落ち着かない。荷物も重いため、安全を考えて長次郎雪渓を登って稜線に上がることに。
雨は降ったりやんだり、雪渓を上がり切り、北方稜線に入る。池ノ谷ガリーは相変わらず悪い。
前日の疲れもあり、本日は早めに三ノ窓で泊まることに決定。
ゴミが多い。いつかゴミ拾いに行きたいものだ。
しかし、最高のテン場、後から三ノ窓雪渓を登ってきたガイドパーティーと、チンネ登攀を終えたパーティーが来て、今夜ここに泊まるのは3パーティ。
天気も良くなってきた。夕暮れには、雲を赤く染める。




【8/13(水)】
朝、チンネを狙うだろうパーティーが、次々と三ノ窓を過ぎて行った。

今日はいい天気、朝日も見えた、チンネも混むだろう。


小窓ノ王の左側をまく。帰って調べたら、山頂を登るルートもあるようだ。今度は登ろう。
雪渓を2本トラバース。その後も道は悪い。重荷が堪えるなあ。
小窓雪渓を下る。

どんどん降りていくと、1mほどの雪渓の割れ目、降りすぎたか?
重荷で登り返すと、下るときに見とれた滝の向かいの岩に大きな○を発見。
小窓雪渓に入ってから、さほど下らないところ、滝に注目し過ぎた。
後は迷うことなく、池の平小屋へ。
タイムロスがあったため、阿曽原温泉小屋までは厳しそう。
予定を変更して、池の平小屋で泊まることにする。ここは裏側から八ツ峰が見える。
雲が出たり晴れたり、良いテン場だ。
なんと、沸かしの内湯と露天風呂があった。露天はチンネの湯。小さいが、ステキ。
今回は入らなかったけど。
洋式トイレには、瞑想室と書いてあった。素晴らしいネーミング!



【8/14(木)】 
まず目指すは仙人池ヒュッテ。
ここは逆さ剱が映る池があるはず。晴れるのか!?
晴れてないけど、池に剱が映ってる!ん?剱?八ツ峰?
小屋の人に聞いたところ、八ツ峰の7峰に重なって見えるのが本峰とのこと。
あー、本峰がドーンと見える池ではなかったのか。
ここからも道は結構悪い。
雪が多ければ雪渓を歩けるが、だいぶ悪くなってきているので、上には乗れず、横の斜面を歩く。
次に現れたのが、仙人温泉小屋。
ここはテン場は無く、小屋のみ。露天からの見晴らしが、かなり良いようだ。
いつかのんびり泊まりたいなあ。
仙人谷を越えたところで会った人に、雲切新道の様子を聞く。
「聞いてたほど、悪くないですよ」とのこと。ほっと一安心。
歩いてみると、たしかに急くだりだが、よく整備されていて、今までで一番いい道じゃないかしら?

ロープを使ったりしながら、ひたすら降りていくと、とうとうダムが!
今回の山行のために、色々なブログを読んでいると、水平歩道を通るなら、ぜひ「高熱隧道」というドキュメンタリー小説を読むべし、と書いてあった。ので、読んできたのだ。
読んでみたら、怖くて怖くて、その夜はトイレに行けなくなってしまった(涙 )

黒部のダムは、「くろよん」が有名だが、本の舞台は黒部第三ダム。なんと、このダム工事で300人もの方が亡くなったというのだ。全然知らなかった。。。内容は本を読んでいただくとして。

水平歩道は、黒部川にダムを建設するため大正9年に開通した道で、断崖をコの字にくり抜いている。
平らな道をひたすら歩いて、水平歩道が終わると一気に欅平。トロッコの終着駅。
ここから餓鬼山を通って唐松まで抜ける予定だったが、欅平でどしゃ降りになり、その後も回復の見込みはないので、トロッコに乗って、今回の山旅は終了。
今度は八ツ峰、唐松、白馬も登ろう。

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