グラッチェ 会の記録


神奈川横浜を中心に、春山・夏山・秋山・冬山、すべての山で活動している山岳会です。
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2018年12月16日日曜日

木ノ又小屋 荷揚げ

【日程】2018/12/16
【場所】木ノ又小屋
【構成】こうの
【形態】冬山トレーニング
【天候】曇り時々小雪
【行程】[8:30]戸沢--[10:50]木ノ又小屋[12:00]--[13:50]戸沢

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木ノ又小屋

木ノ又小屋のご主人である中森さんから最後の依頼にになるだろう今回のブツはガスボンベ。
曇り予報で時折小雪が舞う中、今までの流れてきた歳月を想い出しながら行ってきました。


逆さに載せるのが伝統。ガスボンベはハイカーの皆さんへのインパクト超絶です(笑

今年2回目の降雪らしい

霧氷と小雪



10年ほど前にトレーニングで水を担いで丹沢に通い詰めてた時、当時所属していた会の会長(吉川総長)から木ノ又小屋に寄ってご主人によろしく伝えてくれと言われて立ち寄った際にトレーニングで水を上げるなら小屋の物資を上げてくれと言われて荷揚げの手伝いが始まりました。






どこの山に入るにも、ほかの人に迷惑が掛からないように歩ける足を作らないととの焦りから水やらギアやらを詰め込んで20Kg程にしていたにも関わらず、やり始めの頃のペットボトル2ケース(総重量で30Kg弱)はいつもツラかった記憶があります。今では重荷での登高も誤魔化し方(歩き方と言って欲しい)が巧くなってツラくてもなんとかなるのですが、当初はいつも早く歩く事が足を作る事だとばかり考えてバテバテになっていました。
バテて休んでいる時に木ノ又小屋に足繁げく通う初老の女性から「あなたはいつも早く歩くのね。疲れないように歩けば休憩もしなくて済むから。」と言われたのも今も重荷でツラい時にふっと思い出します。


急登の政次郎を越えるべく表尾根を目標にツラさを我慢して辿り着いた表尾根から書策小屋までと書策から木ノ又までの道のりがどれほど長く遠く感じられたか。今でもその記憶が体に染みついていて、フツーに歩けるようになった今でも政次郎尾根から表尾根に上がると一瞬怯んでいるのは誰にも言ってないのですが...。

それでも回を重ねるうちに、重荷や疲れた時のイナシ方が身に付いてきて、ペットボトル3箱くらい載せないと荷揚げじゃねぇとか言えるようになりました。今、それなりに山で歩けるのは荷揚げのお陰なんだと思います。



初めは1人で始めた荷揚げですが、いろいろなメンバーが加わりそして去り、今はグラッチェのメンバーが支えてくれています。


現木ノ又小屋を建てた中森さんの小屋への想いと小屋番をしてくれている牛垣さんや松村さん始め、小屋を支えてくれるみなさんの気持ちを引き受けてなんとかやっていけたらいいなと、大きな不安の中にもまた次の世代に引き渡せられるように前向きに考えていくつもりです。

 戸沢で中森さんと斉藤さんに合流して物資を受け取り、俺が遅れて小屋に着くとちゃきちゃきとコーヒーやカキ氷を用意してくれる斉藤さん。今は事情があって小屋に入れなくなってしまいましたが、今でも政次郎を一緒(見上げる先にいるのですが)に歩いた記憶は忘れられません。すべては時の流れに委ねるしかありませんが、まだまだ今までの環境が変わらないで欲しいと願うのは自然ですよね。

これまでもこれからも、木ノ又小屋をよろしくお願いします。



帰りがけにちょっと整備



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