【日程】2019/2/09~10
【メンバー】こうの・(他グラッチェ4名)
【形態】冬期バリエーション
【天候】09日曇りのち雪/20日晴れ
【行程】
【形態】冬期バリエーション
【天候】09日曇りのち雪/20日晴れ
【行程】
2/09 [8:00]美しの森--[10:00]地獄谷 出合小屋BC(幕営 19:30就寝)
2/10 BC[3:00/5:00]--[8:00]カニのハサミ--大天狗右ルート--[13:00]終了点
--[13:50]ツルネ[14:00] --[15:30]BC撤収[16:00]--[17:45]美しの森
--[13:50]ツルネ[14:00] --[15:30]BC撤収[16:00]--[17:45]美しの森
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久しぶりに天狗尾根をソロってきました。パーティーとしては5人なのですが、チームひよこ面々の教育山行の含みがあり4人でそれぞれアンザイレンするので、俺は付き添いながらのソロ登攀。(単独行ではないのでソロという言葉です...。
3年位前の単独行では幕営装備一式背負いながら、寂しさに負けて日帰りしたんで今回は楽チンでした。
初日は出合小屋までのノンビリ行程なので昼前に集合かと思いきや、小屋の中にテントを張りたいらしくて美しの森に8:00集合(中途半端だし...涙
出合までのアプローチは昨年の台風の影響でかなり荒れています。
今までは4つ目の堰堤くらいまで左岸に作業道が続いて楽に歩けたのですが、現在は以下のような状況でした。
① 最初の堰堤手前から作業道は崩壊。左岸から高巻(FIXロープあり)
② 二番目は右岸から高巻(FIXロープあり)
③ それ以降は時折作業道が残る河原を歩き、今まで通りの梯子や階段で堰堤越え
久しぶりに天狗尾根をソロってきました。パーティーとしては5人なのですが、チームひよこ面々の教育山行の含みがあり4人でそれぞれアンザイレンするので、俺は付き添いながらのソロ登攀。(単独行ではないのでソロという言葉です...。
3年位前の単独行では幕営装備一式背負いながら、寂しさに負けて日帰りしたんで今回は楽チンでした。
初日は出合小屋までのノンビリ行程なので昼前に集合かと思いきや、小屋の中にテントを張りたいらしくて美しの森に8:00集合(中途半端だし...涙
出合までのアプローチは昨年の台風の影響でかなり荒れています。
今までは4つ目の堰堤くらいまで左岸に作業道が続いて楽に歩けたのですが、現在は以下のような状況でした。
① 最初の堰堤手前から作業道は崩壊。左岸から高巻(FIXロープあり)
② 二番目は右岸から高巻(FIXロープあり)
③ それ以降は時折作業道が残る河原を歩き、今まで通りの梯子や階段で堰堤越え
高巻いて堰堤梯子から河原に戻ります。 |
最初の堰堤の上から見たところ |
って、結局先行さんがいたため外でグラテン(6)張る事になりました。ベースを設営後チームひよこはそそくさと山に芝刈りに、いや取り付きの偵察と、川に洗濯に、いや水汲みに出掛けていきました。
自分は神々の椅子を組み立てて、海藻サラダとさんまのかば焼きの缶詰を肴に居酒屋に一人。6テンを一人で占有できるって最高です。
ごろごろしながら時が過ぎてゆきましたが、2時間近くも一人だと話し相手がいなくて、多少寂しくなってきた頃に何気にテントから顔を出したらいきなり俺の名前を呼ぶ人が。相模ACの会長とやまださんでした(笑
翌日は天狗尾根ピストン計画。3:00起床の5:00発。
夜半まで降り続いた雪のため昨日のトレースは雪の下。グラッチェトレースのためにお膳立ては万全ですね。
樹林帯は膝上くらいのザラメ雪をそれなりに苦労してカニのハサミに到着。ここはご多分に漏れずの左から巻いて、小コルの先の草付へ。しまり雪なら正面でも問題ないけど、薄い新雪&ザラメ雪でホールドが微妙。フリーだとちょっとコワいので、左へのバンドから立木経由で尾根に戻りました。
チームひよこ(以下、Tひ)にFIXを告げたら、アンザイレンしてスタカットしてきた。
Tひ:尾根上をもう1ピッチ、ツルベってスタカット。
次の岩峰は右へのFIXにセルフを取りつつトラバースしてルンゼ下へ。雪が少なく中途半端な雪の付き方なのでトラバース後半のルンゼ下に乗り上がる箇所は慎重に足を探せねばなりませんでした。雪が良ければフツーに歩いて行けます。以前ソロッた時より緊張。ルンゼ内には雪が付いていますが、一歩毎に雪質が変わるのでここも慎重に抜けました。うーん、快適とは程遠い雪質って事です。
Tひ: 続けてツルベ。更に多少急な尾根をもう1ピッチツルベ。
ここまで来ると森林限界を超えて本格的な岩稜帯になりニセ天狗が見えてきます。
この先は尾根を岩稜通しか左からバンド沿いに巻いて尾根に戻る2択ですが、そのまま岩稜へ。
ひえー、Tひは下でアンザイレン解いでるし...。
実はここからロープあった方がいいんだけど.....。
出だしは3級-程度の3m程の岩場を一段上がり、正面岩峰を右バンドで巻いて、雪が付いた傾斜の緩いスラブ状のフェースを登るといったん小ピーク。雪で埋まった小ギャップから再び3級程度の3mの岩場を登るとニセ天狗。
残すは大天狗の右ルート。と言いたいとこなのですが、実はまだプチ核心その3がその手前にあります。
ニセ天狗の肩を右にトラバースして巻いていくのですが、雪が少ないとワルくなります。草付斜面をトラバースしながら、最後に一段乗り上げるところがポイント。ワンポイントですが急斜面の岩の上に雪が乗ってる箇所なので、雪が少ないと足も手も微妙になるのです。雪が悪い今回は慎重に一足立ち込み一段上の立木にフッキングして抜けました。足下を見るとキレてるので初心者がいる場合はFIXやアンザイレンした方が安心な場所です。
Tひ:再びツルベ。
んで、大天狗右ルート。スタカットなら1ピッチ3級+ 30mってところでしょうか。
下部は雪面をトラバース後に岩場右寄りに取り付いて容易な階段状左上して中間部まで。そこから右に折り返して3級の岩場が始まります。右に一段上がり、手も足もあるレストできる場所からの抜け口下が足が細かくチト悪い。足ホールドがあれば抜け口のガバを即座に取れて終わりなのですがそうは簡単に登れません。アンザイレンしてれば気兼ねなくイケるグレードですが、下を見ると斜面を転がり落ちていくイメージが湧くのでかなり慎重になります。ムーブ(というか手と足のホールド)を探り試しつつ二度ほどやり直して、最後は腿を岩に乗せたちょっと恥ずかしいムーブで抜けきりました。前回はステミングで前爪を斜めに掛けて抜けたのですが、今回は勇気がなかったワケです。
Tひのサブリーダーも同じムーブ(?)で抜けてきました(笑
ここを抜けて、小天狗は左側面の草付帯から巻いて、短い雪稜をひと登りで縦走路に出て終了。登り返しがツラいツルネから出合に戻り、ベースを撤収して下山。林道に出てからヘッデンになってしまいました。まぁ、体験も含めて想定の範囲だったので問題なし。
天狗尾根は夏冬合わせてこれで6回目くらい。次はベースで昼寝して待ってるってのもいいかな。
おわり。
自分は神々の椅子を組み立てて、海藻サラダとさんまのかば焼きの缶詰を肴に居酒屋に一人。6テンを一人で占有できるって最高です。
ごろごろしながら時が過ぎてゆきましたが、2時間近くも一人だと話し相手がいなくて、多少寂しくなってきた頃に何気にテントから顔を出したらいきなり俺の名前を呼ぶ人が。相模ACの会長とやまださんでした(笑
これがゴッドチェアーと云われる神々の椅子 |
翌日は天狗尾根ピストン計画。3:00起床の5:00発。
夜半まで降り続いた雪のため昨日のトレースは雪の下。グラッチェトレースのためにお膳立ては万全ですね。
樹林帯は膝上くらいのザラメ雪をそれなりに苦労してカニのハサミに到着。ここはご多分に漏れずの左から巻いて、小コルの先の草付へ。しまり雪なら正面でも問題ないけど、薄い新雪&ザラメ雪でホールドが微妙。フリーだとちょっとコワいので、左へのバンドから立木経由で尾根に戻りました。
チームひよこ(以下、Tひ)にFIXを告げたら、アンザイレンしてスタカットしてきた。
Tひ:尾根上をもう1ピッチ、ツルベってスタカット。
次の岩峰は右へのFIXにセルフを取りつつトラバースしてルンゼ下へ。雪が少なく中途半端な雪の付き方なのでトラバース後半のルンゼ下に乗り上がる箇所は慎重に足を探せねばなりませんでした。雪が良ければフツーに歩いて行けます。以前ソロッた時より緊張。ルンゼ内には雪が付いていますが、一歩毎に雪質が変わるのでここも慎重に抜けました。うーん、快適とは程遠い雪質って事です。
トラバースのFIX |
ルンゼ内のTひ チーフリーダー |
ここまで来ると森林限界を超えて本格的な岩稜帯になりニセ天狗が見えてきます。
この先は尾根を岩稜通しか左からバンド沿いに巻いて尾根に戻る2択ですが、そのまま岩稜へ。
ひえー、Tひは下でアンザイレン解いでるし...。
実はここからロープあった方がいいんだけど.....。
出だしは3級-程度の3m程の岩場を一段上がり、正面岩峰を右バンドで巻いて、雪が付いた傾斜の緩いスラブ状のフェースを登るといったん小ピーク。雪で埋まった小ギャップから再び3級程度の3mの岩場を登るとニセ天狗。
小ピーク |
小ギャップ先の3級の岩場 |
残すは大天狗の右ルート。と言いたいとこなのですが、実はまだプチ核心その3がその手前にあります。
ニセ天狗の肩を右にトラバースして巻いていくのですが、雪が少ないとワルくなります。草付斜面をトラバースしながら、最後に一段乗り上げるところがポイント。ワンポイントですが急斜面の岩の上に雪が乗ってる箇所なので、雪が少ないと足も手も微妙になるのです。雪が悪い今回は慎重に一足立ち込み一段上の立木にフッキングして抜けました。足下を見るとキレてるので初心者がいる場合はFIXやアンザイレンした方が安心な場所です。
Tひ:再びツルベ。
Tひ サブリーダー |
Tひ:大天狗下でビレイ中 |
んで、大天狗右ルート。スタカットなら1ピッチ3級+ 30mってところでしょうか。
下部は雪面をトラバース後に岩場右寄りに取り付いて容易な階段状左上して中間部まで。そこから右に折り返して3級の岩場が始まります。右に一段上がり、手も足もあるレストできる場所からの抜け口下が足が細かくチト悪い。足ホールドがあれば抜け口のガバを即座に取れて終わりなのですがそうは簡単に登れません。アンザイレンしてれば気兼ねなくイケるグレードですが、下を見ると斜面を転がり落ちていくイメージが湧くのでかなり慎重になります。ムーブ(というか手と足のホールド)を探り試しつつ二度ほどやり直して、最後は腿を岩に乗せたちょっと恥ずかしいムーブで抜けきりました。前回はステミングで前爪を斜めに掛けて抜けたのですが、今回は勇気がなかったワケです。
Tひのサブリーダーも同じムーブ(?)で抜けてきました(笑
サブリーダー |
奮闘中ののりお |
のりお その2 |
ここを抜けて、小天狗は左側面の草付帯から巻いて、短い雪稜をひと登りで縦走路に出て終了。登り返しがツラいツルネから出合に戻り、ベースを撤収して下山。林道に出てからヘッデンになってしまいました。まぁ、体験も含めて想定の範囲だったので問題なし。
最後の雪稜 |
天狗尾根は夏冬合わせてこれで6回目くらい。次はベースで昼寝して待ってるってのもいいかな。
おわり。
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