グラッチェ 会の記録


神奈川横浜を中心に、春山・夏山・秋山・冬山、すべての山で活動している山岳会です。
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2021年6月11日金曜日

谷川岳 一ノ倉沢烏帽子沢奥壁 南稜


かねて目標としていた、谷川岳 一ノ倉沢烏帽子沢奥壁の南稜に行ってきました
岩のアルパインルートといえば真っ先に思いつくルート
入会以降1年間のロープワーク、クライミング諸々、
これまでの練習成果を出せるように意気込んでの山行でした

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【日程】2021/6/5(土) 6(日)
【場所】谷川岳 一ノ倉沢烏帽子沢奥壁 南稜 
【メンバー】やーご、かずき、りお、こもり (ブログ記入)
【形態】個人山行
【天候】曇り
【行程】
6/5(土)
 昼過ぎに現地着、テールリッジ末端まで偵察、白毛門登山口駐車場 前泊

6/6(日)
 [1:30]起床 - [2:30]出発 - [3:30]一ノ倉沢出合[4:00] - 雪渓 - [4:15]テールリッジ
  - [4:45]中央稜基部 - トラバース - [5:10]南稜テラス(取付き)[5:50] - 南稜 - [9:45]終了点
  - [11:00]6ルンゼ落口 - 懸垂下降5ピッチ - [13:00]南稜テラス - [14:55]中央稜取付き
  - [15:45]テールリッジ末端 - [16:15]出合い - [17:20]白毛門登山口駐車場 - 解散

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前日は昼過ぎに現地着
万全を期し、テールリッジ末端まで偵察に向かう

出合いにて一足先に南稜登攀を終えたぐっさんーのりさんパーティとすれ違う
無事登攀とのこと、おめでとうございます!!

雪渓上をアプローチ
秋だとこの雪渓がまったくなく、アプローチがひどく厄介とのこと
秋のアプローチを経験したことのあるやーごさんは、
雪渓のありがたみを噛み締めていました

テールリッジへの乗り移り箇所も問題ないことを確認
前泊地の駐車場に戻り、翌日に備えて早めの就寝となりました


さて当日
前日の偵察時点で、続々と他パーティが出合い目指して入山しているのを見ていたため、
混雑を避けるために早出としました
テールリッジ末端付近で日の出となるよう時間を調整、なんと2:30発

出合いにてギアアップ(ハーネス他最低限のギアのみ)後、
日の出前からアプローチ開始

すでに連なる先行パーティ

テールリッジから見た屏風岩
リッジ通しに登り、奥の茂みに先行パーティが見える
左手奥がトラバース

上部から見たアプローチ全景
トラバース中


南稜テラス着
ここでギアアップ、食事、水分取り
先行2パーティあり、抜けるのを待つ

ここからが登攀、リードは下記通り
1P-こもり (こ)
2P-かずき (か)
3P-こ
4P-か
5P-こ
6P-か


1P-こもり (こ)
フェース~チムニー
先行パーティのセカンド離陸を待ってからスタート
後半のチムニーは登る機会が少ないので楽しい

2P-かずき (か)
正面のフェース
早速渋滞につかまり、待ちながら登る

3P-こ
草付き
途中ぬかるんだ土が滑りそうで
今回の山行で一番怖かったのはここ

4P-か
正面に見えるフェースを登り、奥のハングを左から巻く
その後右側の尾根に乗っ越し
写真はいずれも4Pのビレイ点(3P終了点)から

このピッチ、かずきさんは
・右側の尾根に乗っこすタイミングが早かった?
・中間支点のとり方で、ロープの流れが悪かった?
ことを気にしていた


5P-こ
馬の背~チムニー
度々後ろを振り向いて高度感を楽しむ
写真は5P終了点から見た馬の背リッジ、かずきさん登攀中
スケール感がすごい

6P-か
最後の垂壁、核心ピッチ
こともなげに超えるかずきさん


やーごさん-りおさんパーティ到着後、かずきさん先頭で懸垂
4人でロープを共有しながらなため、やはり時間がかかる

以下懸垂の切り方
1P目:40m、支点は明瞭なボルト
2P目:40m、4P目のハング裏の支点、登りのルートに合流、以後同ルート下降
3P目:15m、3Pの終了点まで
4P:40m、1Pのチムニー下の支点まで
5P:45m、南稜テラスの一段下まで
6P:40m、トラバースの中間まで

その後、50mロープ2本をつないで中央稜取付きまでロープを伸ばしてトラバース
中央稜取付きにてロープを外し休憩、下山した

雪渓を通り下山、出合い着


ブログを書いて振り返ると、
登攀パートはこれまでの練習通りだったと感じる一方、
(そのための練習なので、当然かつ目的が果たせて良かったのですが、、、)
本格的なルートでの登攀前後のアプローチ、下降の重要さを改めて実感した山行でした

前日の偵察をしっかりと行い、
アプローチにかかる時間が想定通りか確認、当日のイメージを明確に持つこと

朝の早出を行って時間を作ること、渋滞に巻き込まれないようにすること

登りながら下降ルートを確認し、下降の際にスムーズに行うこと

落石や雪渓崩壊への注意
(今回の山行中、実際に数度大きな落石、雪渓の崩壊があった)

登攀自体よりもこれら前後にかかる時間の比率が大きく危険も大きい分、
1つ1つの行動によく注意をはらい、時間の短縮に努めたい


いずれにせよ、まずは目標としていた谷川を登れたことに加えて、
入会以来1年間練習してきたことが身についていることを実感でき、
非常に充実した山行でした。

ご一緒させていただいたやーごさん、かずきさん、りおさん、
充実した山行、本当にありがとうございました。

特にCLを努めていただいたやごさん、
安全にとても配慮しながら谷川初体験の3人をまとめていただき、
大変ありがとうございました。

よく練習しておきますので、皆さんまた是非よろしくお願いします。

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